治安の良さは世界トップクラス

シンガポールは世界の主要都市の中で、圧倒的な治安の良さを誇っています。「あそこは治安が悪いから行ってはダメ」という地域もなく、体感的には日本よりも安全という印象です。日本の生活同様の常識・危機感を持ち生活すれば危険な目に合うことはまずないでしょう。

そのため、特に女性の留学生からは「親からシンガポールなら留学していいと言われた」という声もよく聞きます。

「留学したいけど親が反対している・・・」という方は、ぜひシンガポールを候補にしてください。

シンガポールの安全性、具体的にどう安全なのかは各種統計にも現れていますので幾つかご紹介します。


◆人口10万人あたりの殺人事件発生率

シンガポール、日本、主要な留学先国を一覧にしました。シンガポール・日本はほぼ同じ、他国は日本の数倍~数十倍の頻度で殺人事件が発生しています。出典:GLOBAL NOTE 世界の殺人発生率 国別ランキング

シンガポール 0.25
日本 0.31
ニュージーランド 0.91
イギリス 0.92
オーストラリア 0.98
カナダ 1.68
アメリカ 4.88
フィリピン 9.84

◆世界テロ指数

国別のテロ影響度を数値にした指標が「世界テロ指数(Global Terrorism Index)」。過去にその国で起きたテロ事件(テロ事件の数・犠牲者数等)を参考に数値化したもので、オーストラリアのシンクタンク「Institute for Economics and Peace」が毎年発表しています。順位が高いほどテロ影響度が高い国、順位が低いほどテロ影響度が低い国です。シンガポールの130位は最も低い順位です。統計元データ

シンガポール 130位
ニュージーランド 104位
カナダ  66位
オーストラリア  65位
日本  58位
イギリス  35位
アメリカ  32位
フィリピン  12位

◆各国の日本国大使館情報

各国の日本大使館はその国で生活する日本人向けに「安全の手引き」を作成しています。その中で、各国・各都市の治安をどのように表現しているか、抜き出してみました。各国の安全の手引きへのリンクもつけているので参考にしてください。

シンガポール 安全の手引き
全般的にはシンガポールの治安は良好な状況が保たれていると言えます。対人口比犯罪件数(人口 10 万人当たりの犯罪発生件数を「犯罪発生率」といいます。)については、減少傾向にあり、2015 年は 586 件でした。この 586 件という数値は、他の国と比較してもかなりいい部類に入ります(日本における 2013(平成 25)年の刑法犯の発生率は 1,580 件となっています)
フィリピン 安全の手引き
殺人事件の発生数は日本の約13 倍,強盗事件は約9 倍となっています。
カナダ(バンクーバー) 安全の手引き
当館において推計したバンクーバー市の犯罪発生率は日本のおよそ8倍とみられ、日本と比べる と当地の治安は悪いと言えます。
アメリカ(ニューヨーク) ニューヨーク安全マニュアル
アメリカの大都市の中では比較的安全といわれているニューヨーク市ですが,それでも日本とは比較にならないほど犯罪発生率が高く,多くの邦人も被害に遭っています。
オーストラリア(シドニー) 安全の手引き
統計上治安は悪化していないものの、依然としてシドニー市内では強盗、空き巣、事務所・倉庫荒らし、すり、ひったくり、車上ねらい、恐喝、詐欺等、様々な犯罪が連日発生しています。
ニュージーランド(オークランド) 安全の手引き
ニュージランドは治安が良い所と思われがちですが、実際には邦人 が犯罪被害に遭う事件が多く発生しています。オークランド市内では, 強盗 や傷害等の凶悪事件は毎日のように発生しています 。
イギリス 安全の手引き
2015年1月から12月にかけての犯罪統計によれば、事件として警察に記録されただけでも英国の犯罪件数は、イングランド及びウェールズにおいてはおよそ444万件、スコットランドでは約38万件、北アイルランドで約11万件に上っています。同期に日本の警察に認知された刑法犯総数は、約110万件であり、日本の方が英国よりも人口が多いことを踏まえれば、英国の犯罪率は日本に比べれば高いので、注意する必要があります。

◆自然災害もほとんどありません

シンガポールは人命を奪うような自然災害も極めて少ない国です。

地震はほぼゼロ
シンガポールに最も近い地震多発地帯はインドネシアのスマトラ島。シンガポールから数百キロ離れているので、M7~M8の巨大地震が起きても、シンガポールの揺れは震度1~2程度です。

台風もほぼゼロ
台風がシンガポールを襲ったのは観測史上1度だけ。2001年12月の台風26号、観測史上最も南で発生した台風です。台風はフィリピンの東海上で発生することが最も多く、被害を受けやすい国は、フィリピン・台湾・日本・中国です。参考画像(Wikipedia)(1980-2005年の全台風の経路。左下に横切っているのが唯一の台風)
夏の短期留学シーズンは台風による飛行機の遅れ・欠航が心配です。日本を襲う台風は防げませんが、シンガポールが台風に襲われることはまずありません。

カミナリは注意
雷はシンガポールで人命に関わる唯一の自然災害。数年に1度程度、見通しの良い場所で雷に打たれ亡くなる方がいます。赤道直下の熱帯の気候、雷の回数は日本に比べはるかに多く、雷鳴の音量も凄まじいです。街中は避雷針がビルに設置されているので大丈夫ですが、見通しの良い場所で雷が鳴ったら注意が必要です。